一般社団法人 ソーシャルファイナンス支援センター

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ソーシャルビジネスとは

社会性と事業性を同時に追求しながら、社会的課題の解決を目指す事業体です


近年、特に若い人たちの間で、「社会起業家」とか、「ソーシャルビジネス」への関心が高まり、ちょっとしたブームになってきています。このほかにも、「事業型NPO」とか、「コミュニティビジネス」といった言葉も良く耳にします。

「ソーシャルビジネス」ってなんだろう?と思われた方、下図をご参照ください。縦軸に社会性(あるいは公益性、ミッション性)、横軸に事業性(あるいは収益性、営利性)が置かれています。これを見ると、右下に私益性と事業性を追求している企業セクターが位置し、その対極として、左上に、非営利性と社会性(公益性)を追求している市民セクターやNPOが対置していることがわかります。

ソーシャルビジネス概念図

(資料)澤山弘「コミュニティビジネスをどうとらえるか -ソーシャルビジネス、 及びコミュニティ産業と関連付けてー」信金中金月報2006年2月号月号p.57より転載

かつては、これらは全く異なる事業領域であって、交わることはないとされてきました。しかし、環境保全、介護、子育て、地域再生など、解決が求められる様々な社会的課題が膨れ上がってくるにつれ、それぞれのセクターの事業領域は重層的に重なり合うようになり、図の真ん中に位置する事業体が次第に生まれてくるようになりました。これらが、事業型NPO、コミュニティビジネス、さらにはソーシャルビジネスと呼ばれるようになってきたのです。

そこで、まず、広義のソーシャルビジネス(A:真ん中の丸く大きい部分)を「なんらかの想いに基づいて、社会性のある課題に対して、ビジネスの手法を用いて解決を図っていこうとする事業」と定義しましょう。その中で、「主として地域の中で行う事業」がコミュニティビジネス(B:右側)です。一方、NPOのなかでも、寄付や助成金だけに頼らずに収益事業も行っているのが事業型NPO(C:左側)です。

そして、こうした広義のソーシャルビジネスのなかでも、より強い使命感(ミッション性)や社会性をもち、かつ高い事業性を有して事業を進めていこうとしているものが、狭義のソーシャルビジネス(D:右上)であり、その担い手が社会起業家であるといってよいと思います。

なお、このホームページでは、コミュニティビジネス、事業型NPO、ソーシャルビジネス、そして社会起業家を総称して、「ソーシャルビジネス事業者」と呼んでいます。

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